小さな恋
外に出ると自分の白い息がふわぁっと目の前に広がった。


車が何台か家の前を通過していく。


自転車を道路に出して勢いよく走り出す。


上り坂を立ち漕ぎをしながらはぁ、はぁと呼吸をする度に白い息が目の前をくらます。


坂を上りきるとそこに駅が見えて来た。



「ともやー!!」


私は大きな声で叫んだ。
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