full moon
「あいつの事絶対俺が忘れさせるから。誰よりも幸せにする。だから俺と付き合って…」





あのときの真剣な眼差しと甘い香りは今でも鮮明に覚えてるよ。



あんな言葉を聞かせてもらえただけで幸せだった。



もう十分ユウキには幸せをもらいすぎている。





「出来ないよ…」



「まだあいつの事好きならそれでいい。あいつと会わなくても大丈夫なユウに俺が変えるから。」





そんな事出来ない。

今度はユウキが傷つくだけじゃない。


時間や幸せ、優しい笑顔…


私といたらユウキの貴重なものを壊していく。





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