full moon
意見を変えるつもりは二人ともない。



お互いに言い合い時間だけがすぎていった。





「もう帰ろう。これ以上話してても何も変わらない。」


「明日また話したいから学校終わったら時間つくってほしい。」



「でも…」


「明日放課後迎えに行くから。」




いつもと違い強引なユウキの言葉に逆らえなかった。



小さくうなずき返事をした。








家に帰るとユウキからメールが届いた。


今日の事を謝る内容と明日までに考え治してほしいというものだった。




ユウキに言われた言葉を思い返した。




真実を受けとめた悲しさとユウキの言った正論を理解する寂しさ。




たくさんの思考が混ざり合い苦しい夜だった。





結局一睡も出来ずに朝日を見ていた。





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