彼女ノ写真
「おい、そこの天変地異バカっ!片付けるの手伝いなっ!」



「てんぺn───っ、どんだけバカなんですか僕は!?」




マキ先輩の声に慌てて、当たり前の返答をした僕に向かい、サイオンジ先輩が僕を指差していた。赤いフチのメガネの奥に見える、いつもは優しい目が、少し鋭く尖っている。




───なるほど、こんだけバカって事ですね。僕を鏡に映せば分かるって事ですね。




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