彼女ノ写真
「あんた、バカなんだからさ~全部シンプルに済ませばいーでしょ?さっきの論語じゃないけどさ、過ちては、改むるに、ハバカる事なかれって言うでしょ。これは、シキにも言える事だけど」
「───ですね。そうですよね。言うほど、僕はバカじゃないですけど」
「少年の学力になんか、興味ないわよ、私」
「そりゃ、そうでしょうけど。───先輩はどうなんですか?学力、、、受験だってあるじゃないですか?」
「ん?私はあれよ。先の事なんて考えてないわよ?めんどーじゃない。明日生きている───かもしれない程度の人生なのよ。人間なんて。」
「ずいぶん破滅的なんですね。無頼って言うか」
「少年、あんたさっきから、変な事知ってるのね~。でもさ、そういう事言ってると、サイオンジに怒られるから、黙っといてね。
あの子、私と一緒の大学に行きたいらしいわ。単純にあの子の事を考えたら、他の選択肢もあるんだと思うんだけどね~、、、そう思わない?」
この目の前にいる、どうしようもなくも最高の先輩は、きちんと、いろんな事を見ている。そして考えている。限りなく、自分の事以外だけを。
本当は、一番に考えなければいけない事を、どんな時でも後回しにしている。
いや、後回しじゃないか。たぶん、ずっと自分自身の事を考える順番は、回ってこない。そんな人だから。
「───ですね。そうですよね。言うほど、僕はバカじゃないですけど」
「少年の学力になんか、興味ないわよ、私」
「そりゃ、そうでしょうけど。───先輩はどうなんですか?学力、、、受験だってあるじゃないですか?」
「ん?私はあれよ。先の事なんて考えてないわよ?めんどーじゃない。明日生きている───かもしれない程度の人生なのよ。人間なんて。」
「ずいぶん破滅的なんですね。無頼って言うか」
「少年、あんたさっきから、変な事知ってるのね~。でもさ、そういう事言ってると、サイオンジに怒られるから、黙っといてね。
あの子、私と一緒の大学に行きたいらしいわ。単純にあの子の事を考えたら、他の選択肢もあるんだと思うんだけどね~、、、そう思わない?」
この目の前にいる、どうしようもなくも最高の先輩は、きちんと、いろんな事を見ている。そして考えている。限りなく、自分の事以外だけを。
本当は、一番に考えなければいけない事を、どんな時でも後回しにしている。
いや、後回しじゃないか。たぶん、ずっと自分自身の事を考える順番は、回ってこない。そんな人だから。