彼女ノ写真
───君は、名前は?───



────花岡、、、花岡シキよ。少年A君。────



───少年A?僕は───聞いてないわよ、少年A君。それより、何か用なの?───



───あ~、、、ま、いっか。うん!写真を、、、君の写真を撮らせてくれないかな?───



───いやよ。───




即答だった───。




───いや、あの、一枚だけでいいからさ!僕は君の事を撮りたいんだ!!最初に君を見た時からずっと、ファインダー越しの君は、きっと美しいと思ってたんだ。だから、、、お願いします!!───




絵に描いたような懇願姿を見せる僕を、彼女は一瞥し、たった一言で今後の僕らの、そう今の僕らの形を決定付ける一言を発した。




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