彼女ノ写真
そんな彼女の表情を見た時、僕は彼女の笑顔が見たくなった。それと同時に、彼女の本質がほんの少しだけど、垣間見えた気がした。だからこそなお、彼女の事を写真に収めたくなった。彼女の笑顔の写真を。




───ねぇ、じゃあ、、、こういうのはどうかな?僕が君の事を、笑わせる事が出来たら、写真を撮っていいかな?───




少しだけ、彼女は考えた様な気がした。




───面白いじゃない。いいわよ。撮らせてあげるわ。───




この時、彼女が見せた表情は、まるでおとぎ話に出てくるような、イタズラなお姫様のようなとても素敵な表情だった。




彼女の笑顔を見る。




それがその日から、僕が唯一、学校でどうしてもしなければならない事になり、その目的が達成されたのは、三日後の事になる。




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