彼女ノ写真
笑っている。




それはきっと、帰ってきた日常に対しての笑いだろう。




この日常が、私達の日常なのだ。




マキ先輩とエークンの愚にも付かない会話のやり取りは、耳障りがよい。




しかし、そんな日常が戻り始めたと同時に押し込めていた懸念が心の中に蘇えり、再びニヤついた、何とも不愉快な笑顔を浮かべて顔を出し始めた。




ハル姉────絵を見たかな?




そんな事を心に思った瞬間、何か不思議な寒気を感じた。




これはきっと、虫の知らせだ!そうに違いない、、、。




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