彼女ノ写真
そんな時、帰ってきた日常と、ほんの少しだけ色合いを変えた空の色が、彼女の心に何かを告げたのだろう、突然、シキちゃんが言葉を発した。




「サクラちゃん、先輩達、そしてエークン、いろいろごめんなさい。そして、ありがとう」




その突然の謝罪と感謝に、マキ先輩が素早く反応した。たぶんきっと、彼女なりの照れ隠しだ。




「お礼は、態度で示しな!大丈夫!サイオンジもあんたなら、OKだから!!」



「嫌です」



「まだ何も言ってないだろー!」



「言わなくても、分かりますって!!」



「何?何を期待したの?シキちゃん?!」



「何で、サイオンジ先輩は、そこに乗って来るんですか?!いつの間に、そんな感性を持ったんですか?!!」




三人の会話、それを笑いながら見守るエークンと私。




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