彼女ノ写真
「よし!じゃあ、今度こそ、撮るよ!いい?」



「は、はいっ!」「はぃ」




力強く意気込むシキちゃんと、その声に押されたような声を出すエークン。




「位置について~、、、」




位置について、、、?あれ?マキ先輩、それは何の掛け声ですか?




被写体である二人も軽い戸惑いを見せる。でもすぐに、その戸惑いは消え失せる。




エークンには、戸惑いの変わりに困惑が生まれ、シキちゃんには覚悟が生まれた様に思えた。




何故ならシキちゃんは、背伸びをしながらエークンの肩に腕を回し、エークンを無理矢理に少しばかり、屈ませたからだ。




その姿を見て、きっとこれから起こる事を予測したのだろう。マキ先輩は悪そうな笑顔を浮かべて、掛け声を続けた。




「よーい、、、、、、、ドンっ!」




その瞬間だった。




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