彼女ノ写真
エピローグ
エピローグ
その後の事と写真の事を少し。
あの騒動(?)の週末、僕らは二宮さんのお宅へお邪魔する事になった。目的はもちろん、ハル先生が大絶賛する、二宮家特製カニクリームコロッケを頂く為。
とは言え、美術部の皆さんなら、部員の家に遊びに行き、そのまま夕食までご馳走になると言う流れで、説明も納得も出来るけど、僕は言ってしまえばまったくの部外者だ。
二宮さんの友達であるシキちゃんの彼氏と言う、その家のご令嬢との接点も実に曖昧ではっきりしない存在だ。
その事を自分でも深く理解しつつ、カニクリームコロッケを頂くがために、お邪魔しなければならなくなった僕の心中は、かなり複雑なものだった。
お邪魔しなければならなくなったと言うのは、単純に遠慮したいと思っていたからで、僕は極めて普通の日本人だから、それなりの遠慮をすると言う心を持っている。
でも、マキ先輩もシキちゃんも、来なければ許さない的なオーラを、前日から目の奥で飼い始めていたのと、シキちゃんが行く事を楽しみにしている事が、会話をしていて良く分かったから行く事にした。
その後の事と写真の事を少し。
あの騒動(?)の週末、僕らは二宮さんのお宅へお邪魔する事になった。目的はもちろん、ハル先生が大絶賛する、二宮家特製カニクリームコロッケを頂く為。
とは言え、美術部の皆さんなら、部員の家に遊びに行き、そのまま夕食までご馳走になると言う流れで、説明も納得も出来るけど、僕は言ってしまえばまったくの部外者だ。
二宮さんの友達であるシキちゃんの彼氏と言う、その家のご令嬢との接点も実に曖昧ではっきりしない存在だ。
その事を自分でも深く理解しつつ、カニクリームコロッケを頂くがために、お邪魔しなければならなくなった僕の心中は、かなり複雑なものだった。
お邪魔しなければならなくなったと言うのは、単純に遠慮したいと思っていたからで、僕は極めて普通の日本人だから、それなりの遠慮をすると言う心を持っている。
でも、マキ先輩もシキちゃんも、来なければ許さない的なオーラを、前日から目の奥で飼い始めていたのと、シキちゃんが行く事を楽しみにしている事が、会話をしていて良く分かったから行く事にした。