彼女ノ写真
そんな風に思ったと言う事をシキちゃんに話すと、彼女は呆れたように微笑んで、僕にこう告げる。




「君らしいわよ」




そんな彼女の笑顔が、たまらなく愛しく感じて、その表情と言葉に僕は無条件降伏にも似た納得を得る。




あぁ、僕らしいなと言う感情が、水の様に体中に行き渡る様な気がした。




少し離れた場所では、シキちゃんを除く美術部の皆さんが、また何とも危険な芸術活動を開始しようとしていた。




今回は、ハル先生も参加しているようで、何とか体裁は整えられるのかもしれないけど、ハル先生まで楽しんでいる状況と言うのは、あまり良い兆候とは言えないだろう。




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