彼女ノ写真
そこには、葉の落ち切った頭に四つのシャトルを突き刺し、ある意味オシャレなオブジェみたいになった、小梅ちゃんの姿があった。




「あぁぁ、、、サクラがぁ~サクラがぁ~謀反を起こしたっ!!」




マキ先輩らしい反応に私は恐縮しながら、サイオンジ先輩を盾にするべく、後方へ素早く移動する。




サイオンジ先輩は、私が背中に隠れたの確認してから、マキ先輩を諭す様に言った。




「確かにマキは、ホームランを打ち過ぎよ。バドミントンなんだから、下に打ち込まなきゃ」



「うぅ、、、おのれサクラめ~サイオンジを味方に付けるとは~!

───でもサイオンジ、あんたはラケット折り過ぎよ!どうすんのよ、これ?バドミントン部の子から、借りてきた物なのよ」



「そ、それは、、、」





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