彼女ノ写真
マキ先輩の自分の事を棚に上げた理不尽な反論に、サイオンジ先輩は少し小さくなり、申し訳無さそうにウツムいた。




そんな風に落ち込むサイオンジ先輩の姿を優しく見つめ、微笑みながらマキ先輩はあやす様に言った。




「まったく、あんたって子は~。私も一緒に謝ってあげるわよ~!あとで謝り行こっ!」



「───あは、うん!ありがとうね、マキ」




サイオンジ先輩は、さっきまでの表情とは打って変わり、とても幸せそうな笑顔を見せた。




そんな先輩の笑顔は、私まで幸せな気分になる。




サイオンジ先輩の空気って、ハル姉に似てる。背中にくっついていると、妙に落ち着く。





< 92 / 253 >

この作品をシェア

pagetop