隣のあいつ~番外編~
「ねぇ、理緒ちゃんは今年誰にあげるの?」

それは、もちろん決まってる。

「森山くんでしょ~。」

「あげるよ。好きだから。」

森山君は、中1の時に一目惚れ。

「でもさw、森山君って藍ちゃんとつきあってたんでしょ?」

・・・。

「ちょ・・・。愛海!!理緒気にすることないよ。別れてるんだから・・・。」

「そうだよね。負けないよ。」

藍ちゃんは校内でも、有名な美人さん、私とはいつも一緒にいて、森山君と付き合ってたことは、みんな知っていた。だけど、藍ちゃんも森山くんも好きで別れたんじゃない。先輩に脅された藍ちゃんは我慢してわかれたんだ。

「藍ちゃんも、渡すんじゃないの?森山君に。」

「あの、2人お似合いだもんね~。」

廊下から、そんな声が聞こえる。

「藍ちゃんは、渡すの?」

「渡すわけないじゃん。だって、好きじゃないしw。だから、別れたんだよ?」

藍ちゃんは悲しそうにほほ笑むけど、本当は好きなんでしょ?

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