隣のあいつ～番外編～

「あのさ、このタイミングで言うの微妙だけど元気だして。」

ハハッ、元気なんて出るかよ・・・。

「あたしも、協力するよ。」

はぁ、なんでもお見通しかよ。

「頼む・・・。」

俺は、あいつへの恋心を忘れる。

そんな、簡単には無理かもしれないな。

「あと、卒業式に体育館裏いて？」


なんだ？

「わかった。」


数か月して、俺らは卒業式を迎えた。

「なんだよ・・・。話って？」

めんどい。

「好き。」

はぁ？高田が・・・。俺を？

「マジ？」

「マジ。」

どうやら本気のようだ。まぁ、こいつは嘘言うような奴じゃねぇしな・・・。

これを機に新しい恋を始めるのもいいかもしれないな。

「そっか。で？付き合うの？」

「できれば。」

今まで、俺を支えてくれたから。
俺は、恩を返すんだ。