海の乙女
「大丈夫かい?」
「は、はい。ありがとうございます」
「気を付けろよ」
そう言いながら彼はボウシを渡して
「リリィ!」
「ライト!」
「だいじょうぶだったか?」
「うん!ちょっとあったんだけど、あの人が助けてくれたから…」
再びお礼を言おうと、後ろを振り向くとさっきまでそこにいた人物の姿がなくなっていた。
「あれ?いない…」
「まぁ、何はともあれ何もなくてよかった」
「」
「」
「」
「」
「」
「」
「ここからだいぶ離れてるな」
「」
「けっきょく大した収獲はなし…か」
「ま、そんな簡単には見つかるわけねーか」
「」
「だいじょーぶだ!必ず見つけるからな!」
「ライト…ありがとう!」