海の乙女

―――…

「おいリリィ起きろ!」

ライトに肩を揺さぶられ目が覚めた。

「う…ん…。ライト…おはよう。」

寝ぼけた目をこすりながら時計を見るとまだ寝坊とは言えない時間。

「どうしたの?こんな朝早く」

「陸に着くぞ!」

「え!ほんと!?」

ライトのこの言葉で一気に目が覚めた。

「すぐに着替えて上に来い」

「うん!」

あたしは急いで着替えて甲板にでると、もうすでにみんな忙しそうに働いていた。

昨日一緒に夜遅くまでおしゃべりしていたロビンもすでに起きてみんなに指示を出していた。

「あら、おはよう」

「おはようロビン!ライト!あれが次に行く島?」

「ああ。あれはパラフィン。穏やかな街だ。」

「わー!」

「予定だと昼ごろにつく予定だったんだけど、追い風のおかげでだいぶ早く着けたな」

「ほら!ぼーっとしてないで早く準備しなさい」

「え…?」

「リリィも一緒に行くんだよ」

一緒に…?

あたしも…?

「うん!!」
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