海の乙女
「まったく…」
やっとあたしたちと合流できたころにはロビンはもう疲れ果てていた。
「はー…やっと抜け出せたわ…」
「ロビン!」
「何回も抜け出そうとしたんだけどなかなか逃がしてくれなくてね…」
遠くの方ではモリスが叫んでいた。
「見つかると嫌だし、外にでましょうか」
あたしはロビンに飲み物を渡した。
ロビンは「ありがとう」と言って飲み物を受け取った。
「本当によくお似合いなこった」
「まっ、やな言い方ね」
「」
「」
照明が急に暗くなったと思ったら、階段の上の一人の人物がライトアップされた。
モリスだった。
「お集まりの皆さん!今宵わたくしごとではありますが皆様にご報告がございます!」
「そちらの彼女と結婚しようと思っています!」
ロビンに一気に注目が集まると同時に花道ができた。
モリスはだんだん近づいてきて、ロビンの目の前にたどり着きひざまずいた。
女の子ならだれでも憧れるシチュエーションなのだが、相手はモリス。
「」