最愛の君へ
『じゃあ…何?一週間もご無沙汰だったのわ。言い訳してよ』

ニコッと微笑む聡さんは半端ねぇくらい恐ろしくて

逃げ出したい気分になった

けど

逃げたっていつかは捕まって痛い目みんだよな

あん時兄貴の忠告守るんだった…

なんてそれは

遅すぎる後悔…

意を決して頭を下げた

床にべったり頭付けて土下座して

そりゃもぅ格好悪すぎて笑えるぜ?

『俺を…グループから外して下さい…』

『…』

慌ただしかった部屋は一瞬にして静まり返る

『拾って貰った分際でこんな事失礼だけど…お願いします…俺を外して下さい…』

『あーそゆ事。龍は俺から逃げたいの?』

未だ穏やかな口調に聞こえる聡さんの口調も

穏やかさの中に有る怒りといぅ感情は俺さえも分かる程

冷酷に聞こえた

『本当に…すみません…』

『有る程度の覚悟決めてここ来たんだよね?』

それは

バカな俺にでも分かる

゙裏切り者゙への罰だと悟った

『ハイ…』

『おぃっ』

聡さんの合図と共に

なんちゃってヤンキー共が俺の脇に腕を掛け持ち上げ

耳元で呟いた

『龍…お前はバカか。聡さんのチームだぜ?そぅ簡単に抜けれるわけねぇだろ』

冷ややかに言う先輩達の言葉に

絶望を感じた

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