最愛の君へ
シュンとした表情でいじけている壱に

拓と誠は腹を抱えて笑っていた

『お前らホント良いコンビだよ!』


『はぁ?』

『龍お前いつからそんな面倒見良くなったんだ?クックックッ』

『俺は最初から面倒見良かったじゃねーかよ!!』

『嘘つけ~!なんか壱見てると昔のお前思い出す』

『バカ言え!俺こいつみたいにこんなにガキじゃねぇよ!』

『拓ちゃんも龍も~黙って聞いてれば~!!!!!失礼すぎッッッ!!俺の何処が子供だよ!!』

『何言ってんだ壱。全部だろ』

『まこっちゃんまで!!!ひどいー!!!!』

この日始めて

久々に拓と腹を抱えて笑った様な気がした

―――
――――
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『そろそろ追いと間すっか。』

『だな』

『拓。病み上がりに邪魔してごめんな』

『別に気にすんな。だいぶ治てったし』

ゲームしたり

話したりしてるうちに

あっという間に時計は日付を越していた

『じゃあな!拓』

『あぁ』

バイバイなんて似合わない事しながら帰ろうとする誠と壱を先に帰して
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