最愛の君へ
いつもの様に

一人で給食を食べていると

『ここ…座っていい?』

そぅ話しかけてきたのはいづみだった

『あ…どうぞ』

柄にもない敬語なんて使っちゃって

久し振りの学校での会話に

酷く緊張していた

『ねぇ。あんた毎日来てんの?』

『うん。あいつらが理由で休みたくないし』

『ふーん。あたしいづみ。あんたは?』

『優』

『あたしの事いづみでいいから。優って呼んで良い?』

『あ…うん。』

そんな戯いもない話をしていると

突然あいつらが

いづみの机を蹴飛ばしてきた


突然の事にびっくりして

愕然としていると

『あっごめ~ん。足がすべっちゃって~』

そぅ言い放ち自分達の席に戻ろうとする厚化粧女

『待て』

『は?』

『ワレ待てっつってんだよ!』

い…いづみちゃん?

あなた現役ですか…?

いづみの言葉に

厚化粧女は腹をたてたみたいで

勢い良く髪の毛を引っ張った


『あんた…調子のってんじゃないわよ』

『離せ…』

まさに…

大奥…

無論

ここでキレない優ちゃんじゃないよ?

もちろん

キレました
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