最愛の君へ
『あっ!この子は斉藤いづみ☆私の親友です!』

『いづみちゃんって言うんだ♪初めまして!俺いづみの彼氏の壱!ヨロシクネ!んでこいつが…』

おぃっ!て感じで俺の腕に肘をあてて来る

あぁ…自己紹介ね…

『龍。よろしく』

『…』

なんて冷めた口調で俺は答えちゃったわけで

肝心のお姉ギャル女は華麗にシカト…

壱はアタフタアタフタしてやがる…


『ごめんね~;こいつ人見知り激しくて…』

『ううん!誰だって最初はそうだよ!それにいづみも人見知り激しいからさ…気にしないで☆』

なんて言いながら顔の前に手を合わせて申し訳なさそうに謝る優ちゃん

な~んて可愛いんだこの子は


おまけに優しい

俺には天使に見えるぜ

に比べて隣に居るこのぉ姉ギャル女…

愛想も糞もねぇなぁ

まぁ俺も人の事言えねぇけど


軽い自己紹介?も終わった事だし

飯でも食べに行くかぁ~なんて話していると

もちろんこのバカップルは

こちらの事などお構いなしにベタベタしてやがる

放置プレイな俺達はと言うと

『…』

『…』

はい

沈黙
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