最愛の君へ
俺の学校は世間一般じゃ

ヤンキー校なんて言われてる訳で

結構やりっぱなな学校

喧嘩なんか日常茶飯事

退学になりそうなもんだけど

停学くらい

まぁ良く言えば自由な学校

悪く言えば見離された学校

んでも生徒はヤンキーばかりじゃないぜ?

真面目な奴もいれば

普通な奴もいて

俺らはその分類訳から言うなら

ヤンキーグループだったりする

『拓く~ん!お客さんだよ~』

クラスメイトのギャルが甘~い声で拓を呼ぶ

そういや俺

クラスの女の名前ほとんど知らねぇや

『ちょっとちょっと拓ちゃ~ん。なになに?また女~?』
そう言う壱の顔はニヤけている

『知らねぇよ。』

ブッチョウズラで女の子の元へ行く拓を尻目に

あいつホントモテるよな~なんて考えたり…

『あぁ~あぁ~可哀相に…あの子拓ちゃんのエジキ決定だね』

『あいつホント女好きだもんなー。』

『でもさーモテる割りには女つくんなくねぇ?』

『あー何か拓曰く必要ないらしい』

『なにそれ?』

『さぁ?』

理解出来ないといわんばかりに壱と誠は首を傾げている中で

俺はただ拓の後ろ姿を見つめていた

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