最愛の君へ
『いただきます☆』

手に箸を持ち

顔の前でお辞儀する彼女達を見て

不思議と温かい優しい雰囲気になった気がして

さっきまでの苛々もおさまっていた

『なっ!!うめぇだろ!?』

『あぁ』

目の前に出されたラーメンは


酷の有る濃厚な豚骨ラーメンで

今まで食ってきた中で一番美味だった

横目で彼女達の姿を見ると

おいしいねぇ~なんて言いながら

微笑んでいる

なんだよ。ちゃんと笑えんじゃん

何て思っていると壱が透かさずチョッカイを出してきた

『もしかして~いづみちゃんに惚れちゃった?』

『はぁ?』

『さっきからずっと熱い視線送ってんじゃ~~ん』

『なわけねーだろ!!つか逆!!俺あの子苦手だわ』

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