最愛の君へ
『そろそろ出るか』

『だな』

席を立ち上がり勘定を済せに向うと

店長だろうか

小太りのやたら愛想の良いおっさんがレジに立っていた

『ありがとうございます★』

伝票を二枚目渡すと慣れた手つきでキーを押すおっさんを前に

俺と壱は財布から千円札を一枚ずつ取り出した

『お会計の方が1800円になります。2000円からでよろしいですか?』

『はい』

『2000円からお預かりしましてお釣が200円のお返しとなります。ありがとうございます。またお越し下さいませ。』

威勢の良い挨拶と共に俺達は

店を後にした
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