最愛の君へ
『あの!お金』

そぅ言うと性悪女は財布の中から5百円玉を取り出し差し出した


『いや。いいよ。』

『いけません。』

『いづみちゃん☆こいつにおごらせときなよ!気にしないでいいから☆』

『…』

壱がそう言うと性悪女は一時黙り込み

隣りで困った顔をしている優ちゃんの手をとった


『優。あんたこれ渡しといて。これから私バイトだからここで抜けるね』

『えっ!いづみ!?』

俺達に一礼し歩きだすと

そのまま人込みの中へと消えていった
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