最愛の君へ
『龍君ごめんね!!』

申し訳なさそうに手を合わせてごめんと謝る優ちゃんに

゙いいよいいよ゙なんて苦笑いしながら良い人ぶる俺の本音は
内心苛ついていたけれど

それは優ちゃんが悪いわけじゃねーし

そこまで俺もガキじゃない

少しの事くらいわ目を瞑れる


『その五百円で珈琲でも飲んじゃって』

『えっ…でも』

『いいからいいから』

『thank you☆龍!』

『壱!!でも…』

『龍は一度言い出したらきかない性格なの!なっ!』

『あぁ』

『ホントごめんなさい…。ありがとうです☆』

『いえいえ☆んじゃ俺も帰るわ!邪魔しちゃ悪ぃしぃ~』

ニヤニヤしながら壱に言うと

うっさいアホッなんて言って照れ隠ししてやがる

『んじゃな!』

『あぁ!龍今日ありがとな!』


ニコニコしながら手を振るバカップルに見送られ

俺は家路へと足を向けた

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