最愛の君へ

悲恋

『おーっす』

『うっわ珍し~龍が2連チャンで来てる』

『悪いかよ。単位やべぇんだよ。つか拓お前も人のこと言えねぇだろ』

『俺もお前と一緒。単位やべぇんだよ』

『てかてか~!拓君も龍ちゃんも俺達みたいに真面目に来ないのがいけないんじゃん』


『壱!誠!今来たんか?』

『ううん。まこっちゃんと煙草吸いにいってた』

『何処に』

『屋上☆朝は結構穴場だよ~』

『ちくるぞ』

『ひで~…んん゛?』


何故か壱が俺の首もとを凝視し

椅子に座る俺の元へ目を輝かせ身を乗り出してきた

『これな~に?龍ちゃん?』

『は?』

壱の指差す場所を手で押さえてみるも

何の感触もない

『なんだよ』

壱と同様拓や誠までもが冷やかし笑いをする

はっ?なんだよ!!

『携帯で見てみろよ』

言われるまま携帯の画面をoffにして

写し出された自分の姿を見るとくっきりとキスマークが残っていた

『!!!?????』

『あれ~?昨日まで無かったよな?』

『…』

『もしかしていづみちゃんと!?』

『バカちげぇよ!!!!!』

『おぃ壱!いづみちゃんて誰だよ!?』

『俺の彼女の友達~☆』

『なになに龍ちゃ~ん!!どーゆー事~?俺達聞いてないよ
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