最愛の君へ
『じゃあな!』

『おぅ!気ぃつけて帰れよ!』

壱は本日もデートらしく

学校が終わるとそそくさ優ちゃんの元へと向かった

誠は先輩らに呼び出しくらったらしく

昼休みに入ると同時にふけたみたいだ

帰り道腹ごしらえに近くのファミレスへ立ち寄ると

ギャーギャー騒ぐギャル系の女子高生が俺らの席から少し離れた席に座っていた


自意識過剰かもしれないが明らかにこちらを見ている用に思えた

壱と誠もいりゃ尚更騒いでんだろなーなんて考えていると


集団の中に居る一人の女がこちらに歩み寄ってくる

なんか見た事有る様な…

げっ…

『龍!!』

『おぅ。』

『何で朝居なかったのよー』

『悪ぃ。急いでたんだよ』

最悪…

よりによって亜紀かよ…

『ホントにぃ~??あっ!これケー番!連絡頂戴ね☆』

そう言うと俺の胸ポケットに

折り畳まれた紙切れを入れてきた

『…気が向いたらな』

『もぅ!!イヂワル!!』
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