最愛の君へ
今日は華金

きらびやかに輝く大通りは

昼の爽やかな街と一変して


夜の独特な賑やかな街へと変わっていた

ほろ酔い気分なサラリーマン

コンビニの前でたむろする若者

我先とそんな大人達を客引きするキャバ嬢

そんな中一際目立つドレスを着た女の姿に

俺は目を逸せずにいた

この雨の中

傘もささず

Xmas色に染められた木の下で

うずくまっている彼女に

具合いでも悪いのかと近寄り声をかけると

女は凍えそうな瞳に肩を震わせこちらを凝視した

その女は

忘れもしない

第一印象最低最悪な

性悪女゙いづみ゙だった

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