最愛の君へ
凹む必要なくねぇ?

『今度…』

『あっえっと…今度?』

自分の感情と格闘なんてしてたら

突然口を開く彼女に不覚にも同様してしまって

まぢ今日の俺なんなわけ?

『今度犬見に行ってもいい?』

『あー子犬ね…子犬……………見に行く!!!????』

『あっ…迷惑…だよね?』

『いやっ!!全然じゃなくて…迷惑じゃないよ!!つか本気で?』

やばい…日本語の使い方間違ってるし…

心臓治まれ…

治まれ~…

治まれ~…

ダーーーー!!!!!!!!!

バクバクうっせーんだよ!!!!

『うん…。優と一緒に行こうって話になって』

『あっ…優ちゃんと…ね』

………

だーかーらー

何で俺凹んでんの!?

『ダメ?』

『いや!!全然OK☆ポチも喜ぶし!!うん☆』

『ポチ?』

『子犬の名前…なんだけど…やっぱありきたりだよな』

何て苦笑いしながら話す俺を見て

全然!なんて言いながらフッと微笑む彼女に

またもや不覚にもドキドキして

可愛いとさえ思ってしまったんだ…

こんな感情今まで味わった事なくて…

俺の頭は?マークと

うるさい程鳴り響く心臓の音に一杯一杯だった
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