最愛の君へ
『亜紀って知ってますよね?』

『知ってる…けど?』

嫌な予感…

『いづみの事遊びなら関わらないで下さいね』

『いや…遊びとかそんなんじゃ…』

てか何で知ってんの!?

この事知ってる奴はこいつ等だけ…って

あいつか…

そんな風に解釈した俺は

あいつに値する人物を睨みつけた

けど

壱は首を横にブンブン振っている

俺じゃないと言いたいみたいだ

お前以外に誰が居るよ!!!

『言っときますけど壱から聞いたんじゃありませんから』

そ…そうなんですか

『遊びとかそんなの思ってないし…亜紀とはもぅ手切っちゃってるしさ…』

だから勘弁してと催促する俺に

『ふ~ん…亜紀の事こんな簡単にキレただなんて思わない方が良いいよ。あいつしつこい女だから』

優ちゃんてこんなキャラだっけ?

すこぶる目据わってるんですけど…

てか俺何でこんな

必死なわけ?

好きでもねぇ奴にこんな必死になる必要なくねぇ?

あ~もぅ

わけわかんねぇ…

『あと自覚症状ないみたいだから言うけど好きでもない子を家なんて呼ばないでしょ?龍君の性格上』

『いや…俺ん家の犬見たいって…』

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