最愛の君へ
『ポチッ!!!!』

部屋へ入った彼女は

子犬を見るや否やポチを呼び

そんな彼女に答える様に

ポチは迷う事なく彼女の元へと駆け寄った

『なんか感動の再会!!って感じじゃね?』

『ポチもいづみだって分かるんだろうね…』

俺達は

そんないづみとポチの姿を

そっと見守っていた

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『龍君…』

『!?な…何!?』

初めていづみから名前を呼ばれたもんだから

思わず驚く俺に

いちいち微笑する壱をど突きたい衝動に駆られたけれど

そんなの出来るわけもなく…

『嫌じゃなかったらなんだけど…』

『何?』

駄目だ

冷め気味に格好つけたつもりで答える自分がいるんだけど

逆にバレバレで格好悪いし…

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