素顔の先輩と甘い休息〜番外編〜
本当に優しくて可愛い…。
こういう女の子が俺の彼女だったらいいのにな…。
「留羽先輩、あの…どうかしましたか?」
表情を緩ませていると、翠央ちゃんが不思議そうな顔で声を掛けてきた。
ヤバッ…!
俺、心ここに有らずな状態だった!
「何でもないよ!そっ…そろそろ教室に戻った方がいいね!」
照れ隠しに、思いっきり背伸びした後、その場で軽くジャンプしていると…
「あの…留羽先輩、また旧校舎に来て下さいね…。」
翠央ちゃんの不意に発した言葉に、俺は背伸びをする態勢のまま、ピタッと固まってしまった。