素顔の先輩と甘い休息〜番外編〜
「痛ッ!!何やってんだよ……って…、あ……」
最初は勢いよく俺も怒りを飛ばしたが、振り返って姿を見た瞬間、急に声をトーンダウンさせた。
そこには…
俺の怒りを遥かに上回るくらい真っ黒なオーラで睨む匠がズンと立っていた。
ちょっと待てよ。
なんだよ、この嫌な予感をバシバシ感じ取れる空気は…。
ちゃんと匠の言うとおり、旧校舎にも行ってない。
ここ最近、匠の機嫌だって良かったのに、なんでまた急に…?
ん?と首を傾げると、距離を縮められて、更に鋭い角度で上から睨まれた。