素顔の先輩と甘い休息〜番外編〜
「まあまあ、そんなに落ち込むなよ。なんなら今日、俺ん家寄ってく?」


俺は、翠央が大好きな母さんのマドレーヌを食べてもらおうと、誘ってみた。


相変わらず遠慮する翠央だけど、家に寄ってくれることになり、気持ちが弾む。

久しぶりに翠央と一緒に帰れるのも嬉しい。


教室から昇降口へと向かう途中、直接聞いてみようと思い、最近直ぐに帰って行く理由を、何気なく翠央に質問してみた。


微かにビクッと肩が上がる。


普通に帰ってる……って言葉が返ってきたけど、なんかちょっと変だなぁ…。


微妙に目も逸らしてるし…。


そんな翠央の仕草に、疑問を抱きながら、学校の掲示板の前にやってきた。



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