素顔の先輩と甘い休息〜番外編〜
「で、昨日はその後、ずっとここに居たわけだよな…?翠央ちゃんと何してたんだよ〜。」
ツンツンと肘で匠を突くと鬱陶しそうに振り払われた。
「何って……色々だよ。自由時間だったんだからな。俺が欲しかったものも手に入ったし。」
「“色々”って、抽象的だな。欲しかったものって何だよ。」
興味津々で聞く俺に、ため息をつきながらも、匠は少し笑みを浮かべた。
「翠央の唇。欲しかったアイツのファーストキスをやっと貰えたんだ。」
えっ!
翠央ちゃんのファーストキス!?
やべぇ…
ちょっと想像しちまった。