素顔の先輩と甘い休息〜番外編〜
放課後になると、俺は翠央ちゃんの大切な伝言を匠に伝えるべく、急いで旧校舎に行った。
部屋に入ると、匠はスッカリ元気のない状態でソファーに座っている。
こりゃ完全に翠央ちゃん不足って感じだな…。
ここは早く伝言を伝えて少し元気出してもらうか…!
「翠央、なんだって?」
伝言のことを話すと、早速匠は気になるようで、ソファーから身を乗り出した。
「『明日は匠先輩に会いたいです…。私、休息の部屋に会いに行きます』って言ってた。寂しそうな顔してたよ」
俺は翠央ちゃんから聞いた伝言に若干、付け足して匠に伝えた。
もちろん、匠が元気を取り戻せるようにと思って言ったんだ…。