素顔の先輩と甘い休息〜番外編〜
「そっか…。翠央…そんな風に言ってくれたんだな…。」
匠の表情が次第に緩んでいく。
フッと零した笑みを見ていると、本当に嬉しそうだ。
匠は…笑顔が一番似合うよな…。
「留羽、今日はありがとな。お前のおかげで少し元気出た。」
匠はソファーから立ち上がると、背伸びをして窓際のカーテンを開けた。
「俺も明日は絶対、翠央に会いたいな…。アイツの表情や仕草をもっと独り占めしてぇから。」
傾き始めた太陽の光が匠を照らしていて、キラキラ輝いているように見えた。