素顔の先輩と甘い休息〜番外編〜

「貧血おこしてるみたいね…。しばらく休んでいれば、目を覚ますと思うわよ？」


保健室で翠央をベッドにゆっくりと寝かせると、保健の先生が表情を見ながら、そう言った。


貧血…だったのか…。
とりあえず、ここで休ませていれば大丈夫だよな…？

「私、ちょっと職員室に行って来るわね…。どうする？授業、もうすぐ始まるみたいだけど……」


先生は時計を指差した。


そっか…授業……。
でも、今は翠央のことが気になる…。


おそらく授業に出ても上の空になるだろうな…。


「あ……、心配なんで…傍に居ます…。もし目を覚ましたら、授業に出ますんで…。」


俺がそう答えると、先生がニコッと微笑んで保健室を出ていった。