素顔の先輩と甘い休息〜番外編〜
俺は、翠央の小さくて温かな手を包み込むように握った。
「ずっとここに居るから…、早くいつもの明るくて元気な翠央の笑顔…見せろよ?」
小さな声で言った後、ついつい欠伸がもれる。
そういえば、昨日あんまり寝てなかったんだっけ…。
ウトウトしているうちに、俺はしばらくの間、眠ってしまった。
ハッとして起きたのは40分くらい後。
俺としたことが、つい眠気に勝てなくて寝ちまった……。
翠央…?
握りしめていた手の感触を伝いながら、まだ眠っている翠央を見つめた。
なんか……
さっきよりも顔色…良くなってる…。
ホッと安心した俺は笑顔を浮かべた。