素顔の先輩と甘い休息〜番外編〜
最後の授業が終わってしまったことが分かると、翠央は俺に申し訳なさそうな表情をした。
……そんな顔しなくていいのに…。
俺が翠央を心配すんのは当然なんだから。
授業よりも、翠央のことが大切…だからさ…。
心配だから傍についていようと思ったけど、翠央は、これ以上迷惑をかけたくない…と思っているのか、元気そうに振る舞う。
本当に、もう大丈夫、と言ってベッドから体を起こそうとした時だった。
グラリと翠央の体がバランスを崩して、俺の方へと倒れこむ。
抱き止めた俺は、そのままギュッと翠央を抱き締めた。