素顔の先輩と甘い休息〜番外編〜
そこには、かなり急いでいる様子の相沢先輩がいた。
走ってきたようで、肩で息をしている。
「あ……」
相沢先輩は俺の顔を見ると、少し驚いたようだ。
俺も……同じだし。
まさか卒業式が終わって、こんなところで、鉢合わせするなんて、全く予想もしてなかったもんな。
なんか……気まずい。
この先輩と会話したのって、あの時……
俺が翠央に告白した時以来だもんな。
あの苦い思い出に関わってる先輩なだけに、余計にリアクションとりづらい…。