ケンカ友達に恋する17才。
「神崎君、来てくれたんだね」
「あっ…先生」
見ると、そこには木原の先生こと、俺達の美術の先生がたっていた。
「木原、すごいですね」
「木原は美術部のエースだからね♪」
冗談ぽく、先生は俺に言った。
「でも、木原は最優秀賞をとれなかったんだ。だから、『来年こそは…!』って言ってたよ」
「…最優秀賞?」
「あぁ…ほら、こっちに最優秀賞はあるんだ」
そう言って、先生は俺をその絵の元へと、連れていってくれた。