ケンカ友達に恋する17才。
───………
「では、ホームルームを始める。今日は─…」
朝のホームルームが始まった。
私は窓の外をボーッと見ていた。
こんなふうに、毎日が流れていく。
…─そう、思ってた。
「では、最後に転校生を紹介する」
…─え…?転校生?
そう思った瞬間、耳に入った言葉。
「カッコよくない?」
「きゃ─♪」
窓の外の景色から教室のドアに目を移す。
次の瞬間、自分の目を疑った。
なぜなら、教壇に立った転校生は…
紛れもなく陽ちゃんだったから。