ケンカ友達に恋する17才。



──……


そんな、中学生活もそろそろ終わりに近づいてきた頃。



『え!?陽ちゃん、留学しちゃうの?』


『うん、絵の勉強してくるよ』


『うそ…もう、決まったことなの…?』


『うん…』




俺はその話を初純の横で聞いていた。






俺は初純が明らかに落胆していることがわかっていた。





俺だって陽平と離れるのはつらい。





けれど…、





俺はそれ以上にチャンスじゃないかと思ったんだ。










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