ケンカ友達に恋する17才。
「あっ、恭平」
「ん?」
ドアの方を見ると、杏理と恭平が立っていた。
「杏理どこ行ってたの─?お昼食べ終わっちゃうよ?」
「ごめんごめん」
杏理は少し笑ながらお弁当を持って私の前に座った。
恭平も一登の前に座った。
「またメロンパンか…」
「うん」
恭平は少しあきれたように言う。
「太るぞ─♪」
「大きなお世話」
私はべっと舌を出し、オレンジジュースをすすった。
「そんなにメロンパン好きか」
「え?…うん、好き」
恭平は私を興味深げに見た。