ケンカ友達に恋する17才。
───………
「長くなってすまなかったな」
「いえ…。それじゃ失礼します」
俺はそそくさと体育館を出ると、更衣室にそのまま入った。
「もう…日が落ちるし…」
俺は急いで制服に着替えて、更衣室を出た。
────………
──…
少し早歩きで自転車小屋に行くと、誰かが小屋の柱の横に座り込んでいる。
「……?」
塞ぎ込んでいるのでわからない。
けれどその人に近づいていくにつれて、やっと誰だかわかった。
「初純…?」