ケンカ友達に恋する17才。
名前を呼んでも、初純は起きない。
「初純、初純!」
肩を揺さぶり、大きな声で呼ぶと、初純はガバッと顔を上げた。
「………え…、あれ?」
キョロキョロとあたりを見回して、初純はハッとしたように俺の顔を見た。
「寝ちゃってたんだ!」
「は……?」
俺は自転車の鍵を開けて、車輪の鍵も開けた。
「こんな所で寝てちゃダメだろ?」
「ごめんなさい…。その…恭平と話したくて…」
ドキッ…